特許中間処理を支援するサービス提供のお知らせ

弊所では、特許出願をなされた方であって、特許庁からの拒絶理由通知への対応(中間処理)に苦慮している方を主な対象に、固定料金にて当該拒絶理由通知の内容を検討して対応コメントをお送りするサービスの提供を行っております。

本サービスにおける対応コメントの具体的な内容例は、新規性・進歩性欠如(特許法第29条第1項第3号・第2項)の場合、

(1)審査官の主張が妥当であるかどうかの判断
(2)妥当でない場合は意見書案の提示
(3)妥当である場合は特許請求の範囲の補正案(必ずしも補正後の請求項そのものではありません)及び意見書案の提示

であり、拒絶理由の解消に必要な一連の解法を提供いたします。

一方、検討の結果、拒絶理由が妥当であって、かつ、その出願内にて(分割出願等を行うことなく)解消できないと判断された場合は、その旨を理由とともにお送りいたします。

料金は、拒絶理由の内容(適用条文、引用文献数等)に関わらず一出願あたり¥30,000-(諸税等含まず、以下同様)となります。

なお、対応コメントの提供はpdfファイル等の電子ファイルにより行い、印刷物による提供は行いません。

本サービスに基づき作成された手続補正書・意見書により拒絶理由が速やかに解消され、皆様の出願の特許化の一助となることができれば幸いに存じます。

なお、本サービスの提供を踏まえた正式な中途受任も弊所規定料金(意見書¥60,000-、手続補正書¥40,000-、代理人受任に関する手数料は無料)にて承ります。

中間処理の低コスト化、更にはセカンドオピニオンとしての本サービスのご利用をお待ち申し上げます。

※本サービスは中間処理に必要な書類の方式的な作成手順を指南するものではございません。

※本サービスの対象となる対象となる拒絶理由は「拒絶査定」及び「拒絶査定不服審判」係属中における「拒絶理由通知」を含みません。

※技術分野によってはコンフリクトの発生その他の理由から本サービスを提供できない場合があります。

There is nothing new under the sun.

「この新発想が、どうして今までなかったんだろうという疑問がわいてきます!」

【衝撃的】傘が発明されてから3000年! 進化した次世代の傘が登場

逆さに折畳むことにより濡れた面を内側にしてすぼまる傘、目新しそうではあるけれど、しかし今までないはずがない、という常識が先に立つ。

少し調べたら、基本的なアイデアは、日本国内では例えば実開昭63-047715に出ている。

書いてる当人も本当に信じてはいるまい、この手の大袈裟で押しつけがましい言い回しはそろそろ止めにしていただきたい。

職務発明に思う(2)

「職務発明制度に関する調査研究委員会 第10回委員会 議事概要」より:

 「研究者に対する賃金と職務発明に係る対価とは本来一体的に考えられるべきであり、研究者が研究のために雇用されて賃金が支払われているという実態からみると、選択の自由がなく対価の支払を義務付ける特許法第35条は人工的な条文であると感じる」

ならば発明行為も、営業や経理のような企業活動の他の業務と一体的に考えられるべきではないか。

そして、権利譲渡の議論ではなく、いっそのこと法人発明を認めたほうが早い──「産業の発達」の主体は自然人足り得ない、個人的営為を超えたものである。法目的及び発明者主義こそが人工的であるとして、これを改めればよいのだ。

それが正しいかどうかは知らない。

 

違和感

 
産業構造審議会 知的財産分科会 第3回弁理士制度小委員会 議事要旨

「発明発掘の相談については既に弁理士に行っている。この点は弁理士業務に含まれていると解釈していた。逆に明文化することで、弁理士以外の者ができなくなるならNG。中小企業診断士や、弁護士にも知見がある人がいる。専権業務としないなら反対する理由はない」
「発明発掘の相談を専権で読めるとするのは良くない」
「発明発掘については、出願を業務とする弁理士が行う業務としてふさわしい。ただし、これを専権業務とすることには賛同しかねる」

発明はクレームに結晶し、明細書・図面により肉付けされることにより完成をみる。そして、その作業こそが弁理士の専権業務とされている(弁理士法第75条)ことを思えば、議事録における上記コメントはしっくりこない。むしろ逆ではないかと思うのだけれど。

新約聖書・ヨハネによる福音書第1章より

1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。

2 この言は、初めに神と共にあった。

3 万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。

(新共同訳より)

特に3節。「万物」を「発明」と読み替えれば、理論に実務に、ぴったり符合することに驚きました。

職務発明に思う

 職務発明について、従業者が使用者の資産を利用して成した発明の対価は、制約はありますが、突き詰めれば当該使用者の手を離れたところで見積もられます(特35条)。

 なるほど、発明が産業の発達を目的とした崇高な行為である所以なのだなあ…と言いたいところですが、これは、プロ野球で言えば、ホームラン王や沢村賞と言った(ペナントレースの成績と直結しない)成果の年俸に対する寄与分が、球団外の第三者により査定されているようなものです。

 その意味で、スポーツや音楽といった文化の領域に比べて産業財産権に従事する人、特に対価請求訴訟を起こした近年の発明者は恵まれているという気がしてならないのです、実の所。

 ここ数日の報道を見ていると、風向きが変りそうですが。

明細書の登録商標の置き換えについて(2)

 概観して、以下の「一般名称」への置き換えのいくつかは、登録商標により特定される商品に関連する技術の一側面のみを上位概念化したものであることに気がつきます。

 これにはいくつかの理由があるでしょうが、多くは登録商標から一般名称が導かれる過程において、登録商標が附された商品の流通に際して、その商品が有する技術的特徴のうち、取引者、需要者にもっとも着目、慣用されるものが、形容詞として抽出されることによるものではないかと思われます。

 新製品であれば売りとなる機能が該当するでしょうし、ロングセラー商品であれば商品の基本的な機能がそれにあたります。

 一方、明細書等に記載しようとする発明の技術的特徴は、技術的課題の抽出及びその解決を中心とした「発明の詳細な説明」に基づいて特定されます。

 すなわち、商標の一般名称は、商標に係る商品の技術的特徴がどのように人口に膾炙したかというマクロな視点から統計的に導かれるものであるのに対し、特許(特許出願)にかかる発明又はその技術的特徴は、明細書等の論理的要請というミクロな視点から意図的に特定されたものです。

 両者はもともと独立したものであって、たまたま一致している場合があるに過ぎず、先のリストで言えば、単一に近い技術的特徴を有する(10)(11)(14)がこれに該当するでしょう。

 したがって、登録商標(商標)の置き換えは、(イ)明細書等に記載しようとする発明の技術的特徴と(ロ)登録商標により特定される技術の構成や機能との個別具体的な検討に基づいて行い、登録商標の置き換えにより表現される発明又はその技術的特徴が少なくとも(イ)を含むよう心懸ける必要があります。

 先のリストのうち(1)(3)(5)(17)~(21)あたりは、発明の技術分野によっては相当異なる言葉で置き換えられることでしょう。

明細書の登録商標の置き換えについて(1)

  特許庁では、以下のリンクの通り、明細書等(願書の添付書面一式)の作成における登録商標の使用について出願人等の注意を促しており、使用頻度の高い登録商標をリストアップしています。

 明細書への登録商標の記載について

  明細書等において登録商標又は商標をそのまま記載することは、記載不備として特許法第36条第4項又は第6項違反を招く恐れがありますので、できる限り一般名称、普通名称その他適切な用語に置き換えることが望ましいでしょう。

  そこで、今回は参考例として上記リンクに記載された用語の一般名称への置き換えを試みました。

  これは、あくまで試案であって、実用に耐えるものであることを保証するものではないこと、並びに閲覧又は利用の結果生じた損害について一切責任を負うものではないことを、くれぐれもご了承下さい。

  なお、※は備考であり、反射的に気がついたことのメモ書きです。

(1)【イーサネット】
  ネットワーク、コンピュータネットワーク
  ※OSI参照モデルにおいてはデータリンク層に属する。

(2)【ウィンドウズ】
  オペレーティングシステム、基本ソフト
  ※この言い換えではMacOSやUnixと区別されない

(3)【ウォークマン】
  ヘッドホンステレオ、携帯音楽プレーヤー
  ※起源はカセットテープを記録媒体としたが、現状の言い換えにおいてそれを明示する理由は乏しい。

(4)【ウォシュレット】
  温水洗浄便座

(5)【カラーコーン】
  ロードコーン、パイロン
  ※「保安器具」と言い換えると円錐状の外観形状が捨象される。

(6)【ケーブルベア】
(7)【ケーブルベヤ】
  ケーブル類保護案内装置
  ※特許出願における使用実績に基づく。特許用語のニュアンスが強い。

(8)【コンパクトフラッシュ】
  フラッシュメモリ
  ※この言い換えでは不揮発性の書き換え可能な記録媒体の総称としてUSBメモリ、SDカード等が包含されている。

(9)【サーボパック】
  サーボ機構においてサーボモータ自身を除く各種機構(電源、制御装置等)一式の全部又は一部)
  ※構成要素が複数あるので個別に特定することが望ましい。

(10)【サイダック】
  シリコン・シンメトリカル・スイッチ
  ※サイリスタ→ダイオード→半導体素子、の順で上位概念化される。

(11)【セルフォック】
  屈折率分布型レンズ、GRINレンズ

(12)【セロテープ】
  粘着テープ ※この言い換えでは粘着剤が塗布される基材の種類が限定されない。

(13)【宅急便】
  宅配便

(14)【テフロン】
  フッ素樹脂(コート、加工)

(15)【トルクス】
  へクスローブ、星形ボルト、星形ネジ

(16)【ハーモニックドライブ】
  波動歯車装置

(17)【パイレックス】
  ホウケイ酸ガラス

(18)【パトライト】
  回転灯
  ※この言い換えでは「回転しないもの」は含まれないことになる。 「表示灯」「警告灯」が概念としてはより広い。

(19)【バブルジェット】
  サーマル方式インクジェットプリンタ
  ※インクジェットプリンタはインクの吐出方法によって サーマル方式とピエゾ方式に大別される。

(20)【パワーゲート】
  車載荷役運搬装置、車載昇降装置
  ※前者の言い換えでは車載クレーン(商標名ユニック)が包含される。

(21)【フェースブック】
  SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
  ※この言い換えではTwitter他のSNSと区別されない。

(22)【フォトショップ】
  画像処理ソフト

(23)【ペンティアム】
  CPU、中央演算処理装置

(24)【ポラロイド】
  インスタントカメラ、インスタント写真
  ※アナログカメラの範囲内で扱われるべきであろう。

(25)【マジックテープ】
(26)【マジックファスナー】
  面ファスナー

(27)【万歩計】
  歩数計

(28)【リナックス】
  オペレーティングシステム、基本ソフト

(29)【レバーブロック】
  荷締め機、揚重機
  ※用途により名称が相違する。

最近のコメント

    アーカイブ